世の中は確実に動いている
世の中にはいろんなもめ事があるのはご存じの通りだが、家賃滞納による大家と店子のもめ事について気になるニュースがあった。
それは「家賃滞納めぐり出頭に応じず書類送検、改正民事執行法で警視庁初の摘発」というものだ。
家賃の滞納となれば額は、通常10~30万前後だ。そうなると、たとえ裁判で大家が勝利しても、裁判費用で赤字となってしまうので、結局大家さんは裁判をためらうということが多い。
しかも、裁判で勝っても、財産の差し押さえというものが普通に生きていれば難しいのは納得してもらえると思う。となると債権回収の経験のある弁護士などに頼むことになるだろうが、当然ながら無料で行ってもらえるはずはない。
すると確実に赤字になってしまう。
そうなると大家としては、また泣き寝入りの様相を呈してしまう。
そこで2020年4月から、民事執行法が改正された。
財産開示手続で、男性が裁判所の呼び出しに応じなかったことで「刑事告訴」されたというのだ。
この男性が初摘発ということだが、このような不名誉な初めてはいらない。
さて、家賃滞納で刑事告訴されるというのは、やはり大きな問題だろう。
この男性はフリーターだ。ということは事情聴取を受ける時は間違いなく仕事を入れることができないし、加えて仕事先に知られたら解雇される可能性がある。
おそらくこの男性が実際に収監されるようなことはないだろうが、それでもそうと名ストレスであるのは間違いない。
家賃滞納は契約違反なのだから甘く見てはいけない。民事執行法改正でその流れが一気に加速したと思う。
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