詐欺に人は引っかかるものなんです
さて、テレビで詐欺の被害を見た事がある人は思ったことがあるのではないか。
そう「なんでこんなちゃちな手に引っかかるんだ?」と……。
そして被害者を嘲笑うのだ。
だが、ちょっと待って欲しい。それは果たして正しいのか?
詐欺師というのは、人を騙すことで飯を食っているというどうしようもないクズであるのは確実なのだが、クズだからと言って能力が低いわけではないのだ。
増しては詐欺師というのは「人を騙すプロ」なのだから、人を騙す素人である我々がかなう相手ではないのだ。
逆に言えば詐欺に引っかかるのは、決して恥ずべき事ではないのである。
そこをまず踏まえないと詐欺にかかる人はまずなくならないと思う。
さて、そんな詐欺師の手腕を我々素人がどうして甘く見るかというと、簡単に言えば「タネ」を知っているからだ。
マジシャンのマジックを見て、タネを知らなければ驚くが、タネを知っていれば驚くことはない。
基本的にはこれと同じであり、詐欺のタネを知っていれば驚かない。だからこそ、自分が知っていると言うことで優越感を感じてしまう。
そしてもう一つはそれが詐欺だと「わからない」状況で、詐欺に遭っているということだ。
先ほども書いたように詐欺師とは人を騙す能力の特化した人種だ。当然ながら自分が詐欺師だとわからないように擬態しているにきまっているではないか。
警戒していないところに、人を騙す能力だけに特化した詐欺師にであえば敗れる(騙される)のは当然というものだ。
私達が詐欺に遭った人を嘲笑うようなことをすればするほど詐欺師はほくそ笑んでいるとうものである。
詐欺というものは誰でも引っかかる可能性があるということを認識しておかないと痛い目にあうことになる。
それだけは本当に意識して欲しいものである。
次回の更新は明日0:00です。
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