docomo……怖い企業だ。

 12月5日にdocomoから新プランである「ahamo」が発表されたのだが、その内容が相当えげつない。

 えげつないというのは我々消費者に対してではなく各通信会社に対してなのだ。

 簡単に言えば、月データ20GB、かけ放題5分という条件で月額なんと

 ¥2,980!!

 これは、すさまじい安さだ。UQモバイル、Ymobileで月データ20GBの場合、UQなら¥3,980、Ymobileなら¥4,480とahamoが圧倒的な価格だ。

 これは格安SIMは軒並みやられてしまうのはほぼ間違いない。

 20GBにかけ放題がついてこの価格というのは、MVNO(大手キャリアから電波を借りている通信業者)には絶対に出すことのできないプランだ。

 ahamoの発表は間違いなく大手キャリアに対して衝撃を与えたはずだ。大手キャリアはこれにより値下げ競争に踏み込むしかなくなる。昨今、日本政府が通信費用を下げることを要請(実際は圧力)していたが、それがahamoの発表により一気に進むのだろう。

 大手キャリアは談合してるんじゃないのかと思うほど、似通ったプランを我々消費者に提供してきた。ところが、今回のahamoはその大手キャリアのdocomoが大幅に値下げした事で否応なくau、SoftBankも値下げに応じなければ根こそぎ顧客を奪われてしまうのは確実だ。それに対応するために二社は値下げに応じるしかない。

 まさにチキンレースの始まりといえるかも知れない。

 ただ、これは通信業者の事であり、我々消費者にとっては喜ばしいことだ。

 確か2021年3月からの運用という話なので、私としてはこの辺りから乗り換えるつもりではある。

 ただ、運用開始が2021年の3月というところに、楽天の一年無料期間終了で、有料に切り替わるタイミングにぶつけた事にdocomoが楽天を意識しているのが丸わかりである。

 楽天はこの1年で大量の赤字を出しているはずだ。なにしろ1年間無料なので楽天UN-Limitは現時点で一円も稼いでいないのに、そこにahamoがくれば、大量にそちらに流れてしまうだろう。

 なにしろ、楽天の電波は地方にはほとんど飛んでないのだから、少なくとも地方の人たちは楽天を選択する理由がないからだ。

 普通に考えて、楽天つぶしをdocomoが仕掛けてると見るべきだろう。

 docomo……えげつないことするなというのが正直な感想だ。

やとぎブログ

初めまして、「やとぎ」の名前で小説を書いています。  一二三書房様のレーベル「サーガフォレスト」で「墓守は意外とやることが多い」を出版してもらいました。  色々と興味のあることを好き勝手に書いていこうと思います。もちろん、人の悪口を書くのは極力避けますのでよろしくお願いしますね。

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