2021.03.25 15:00久々に自分の小説を読み返したらメチャクチャ面白かった あんまりなタイトルではあるが、これは私の偽らざる本心だ。 私が「小説家になろう」という小説投稿サイトに投稿するきっかけになったのは、有名な作品である「オーバーロード」を読んだことだ。 私はそれを読んで、「私もこんな話を書きたい」と思ったわけだ。 そして、「小説家になろう」で公開...
2021.03.24 15:00墓守は意外とやることが多い⑥ “なぶり殺してやる!!” かなり物騒な考えにアレンは到達した。アレンの到達した考えは間違いなく八つ当たりである。しかもその事を心のどこかで理解していたのだ。 ドガァァァァ!! ガシャァァァァァ!! 遠くでフィアーネとスカルドラゴンの戦う音が響いておりアレンは心が折れそうになるが...
2021.03.23 15:00墓守は意外とやることが多い⑤ フィアーネの声にアレンは心の中で自分が追い詰められていることを嫌が応にも意識してしまう。そんなアレンの心情をまったく気にすることなくフィアーネはそのまま呑気にアレンに対して言い放った。「アレン、ちょっと落ち着いて、ちょっと話を聞きましょうよ」 アレンはこの段階でフィアーネの介入...
2021.03.22 15:00墓守は意外とやることが多い④ アレンとフィアーネは、魔力の気配をたぐり気配を絶ちながら侵入者の元へと急ぐ。 侵入者は魔力を隠そうともしていないようだった。魔力を隠そうとする者から発せられる魔力と隠そうともしない者の気配にはやはり差がある。今回の侵入者は明らかに魔力を隠そうともしていない。これは自分の腕前に余...
2021.03.21 15:00墓守は意外とやることが多い③ 結局、今回もフィアーネを追い返すことはできなかった……。 正確には「もう帰れ!!」「邪魔!!」とかなりどぎつい事を言ったのだが、まったくフィアーネは応えず、最終的には「頼みます!!帰ってください!!」と頼み込んだのだが、フィアーネは「愛されてるわ~♪」ととてもご満悦だった。 今...
2021.03.20 15:00墓守は意外とやることが多い② 日が暮れ、いつものようにアレンが国営墓地にやってきたところ、門に一人の少女が佇んでいた。 こんな時間に、墓地の敷地の前で、佇む少女……。どう考えても普通の少女ではないないだろう。確かに王都の治安は良い。だが、決して女性が夜中に一人で歩き回ってよいほどの治安ではないのだ。 少女は...
2021.03.19 15:00墓守は意外とやることが多い①一人の少年がテクテクと歩いている。 黒髪、黒眼の少年で容姿は整っていると称して良いだろう。黒いズボン、白いシャツに、黒いベスト、そして黒いコートと全体的に黒を基調とした服装だ。少年の体型はすらりと均整の取れたものであり、180㎝前半の高めの身長だ。 少年の名は“アレンティス=ア...
2021.03.18 15:00無実の罪で一族もろとも処刑されたので甦って報復しました。それはもう徹底的に!!④「ここは終わったようだな」 オルトの言葉には何の抑揚もない。ただ事実を指摘する冷徹さがあるだけだ。生前の彼は民のための政策を行う為政者であったが処刑された事でその辺りの慈悲という観念がすっかり抜け落ちている。 すでに死が充満している刑場ではまだ命のある観客達一人一人に一族の者達が...
2021.03.17 15:00無実の罪で一族もろとも処刑されたので甦って報復しました。それはもう徹底的に!!③「あははははははは!!すごい!! これはすごいわ!!」 立ち上がり興奮したように嗤うエミリアに全員が凍り付いた。「お、おい、あれ見ろよ!!」「ひぃぃぃ!!」 観客の指差す先には晒されたザルブベイル一族の首があった。その首から先程のエミリア同様に黒い靄が発せられていた。 黒い靄は打...
2021.03.16 15:00無実の罪で一族もろとも処刑されたので甦って報復しました。それはもう徹底的に!!②「出ろ!!」 エミリアはそう告げられると粗雑に男達に腕を掴まれる。(つぅ……) エミリアは痛みのために苦痛の表情を浮かべるが男達はそのままエミリアを牢から連れ出した。 (もう少しね。本当に楽しみ) エミリアは心の中でほくそ笑んでいる。家族、一族、家臣すべてを奪われたエミリアにとっ...
2021.03.16 12:21無実の罪で一族もろとも処刑されたので甦って報復しました。それはもう徹底的に!! ワァァァァァァァ!!(歓声……お父様、お母様……お兄様……) 牢獄の中で少女はギリと唇を噛みしめる。歓声の意味するところを少女は理解していたのだ。 自分の両親と兄が処刑されたのだ。 少女の名はエミリア=フィル=ザルブベイル、ザルブベイル侯爵家の令嬢だ。エミリアは少し前までフィル...
2021.03.14 15:00怪談の相手に逆襲してみた【後編】 最終回です。~~~~~~~~~~~~~~~ 看護師はまさか扉を押されるとは思っていなかったのだろう。腹に生じた凄まじい衝撃が何なのか理解する間もなく俺の視界から消えた。「ふははっはははははっはははは!!!反撃を想定していないとはまったくもって笑止千万!!!!!!」 俺は今まで考...